どうも、鬱リーマンです。
銀行員、特に1~3年目前後の若手行員に必ずついて回るのが資格試験です。結構な苦行ですが、これについては致し方ありません。銀行には様々な業務がありますが、そもそも資格を保有していないと行えない業務もありますので、特に1年目の時期に必要な資格を取らされます。資格を取れない、試験に落ちてしまう銀行員は・・・とても辛いですよw
ちなみに5年間銀行員として働いている僕が取った資格は以下のようなものです。
- 証券外務員2種
- 証券外務員1種
- 生命保険一般課程
- 生命保険専門・変額課程
- 損害保険募集人資格
- 3級ファイナンシャルプランナー(FP3級)
- 2級ファイナンシャルプランナー(FP2級)
- ITパスポート
- 銀行業務検定金融経済3級
- 銀行業務検定法務3級
- 銀行業務検定財務3級
- 銀行業務検定税務3級
この資格のほとんどは入行1年目にごっそり取らされました。これらに加えて宅地建物取引士(宅建)や日商簿記検定3級等にもチャレンジさせられ落ちたりと・・・
さらにはこのような資格試験とは別に、若手行員の集合研修でも個別試験をやらされて、同期と競わされるというようなことも、多い時には毎月のようにやらされますので、とっても大変です。試験前の徹夜はもはや寮での恒例行事であり、特に1年目は、はっきりいって全く休めないような生活が続いたことを覚えています。
ということでこの記事では、若手銀行員や銀行員になりたいと思っている学生、銀行への転職を考えている方に向けて、僕が取得した資格やおすすめの資格、その対策なんかについて、複数回に分けて触れていきます。
まずは最低限取らなければ‘‘人として扱われない‘‘資格についてです。これらがなければ、ある重要な銀行な業務を行うことが法律的にできなくなる資格です。覚悟して読み進めていってください。資格試験に効率的に受かる‘‘要領の良さ‘‘も銀行員に必要なスキルですよ。
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証券外務員2種・1種
よく「銀行員に必要な資格は?」というようなタイトルで、真っ先にFPを挙げている記事がありますが、これは銀行の内情を知らない方が書いた記事だとお見受けいたします。銀行員にまず必ず必要な資格はこの証券外務員です。
協会員(証券会社や銀行等の金融商品取引業者等のうち日本証券業協会の協会員となっている会社)に所属し、顧客に対して金融商品等を勧誘する等の金融商品取引業務を行う者を外務員といいます。
ということで証券外務員とは投資信託等の金融商品を勧誘・販売するために必要な資格、要するにライセンスということになります。2種・1種と分かれており、1種の方が取り扱うことのできる商品が多くなり、それに比例して資格試験の難易度も高くなります。僕の場合はこの資格は1年目に取りました。というか強い圧力で取らされましたw
これを取れなければ、銀行の重要な収益源のひとつである金融商品の販売を行うことができませんので、プレッシャーは半端ないです。試験内容もそこそこ大変で、1か月くらいかけてコツコツ参考書と過去問を繰り返さないと厳しいですね。何回も落ちて支店長に呼ばれて詰められている同期が何人かいました・・・
生命保険一般課程
これもまず取得しなければならない資格です。
一般課程試験は、生命保険の基礎知識を修得することを目的としています。
ということで、この資格と後述の生命保険専門・変額課程を取得しなければ、こちらも銀行の重要な手数料収入の柱である生命保険の販売を行うことはできません。
試験の難易度的にはとても簡単です。僕の場合、一夜漬けで一発合格できたと記憶しています。逆に言えば‘‘みんな受かる‘‘試験であるため、万が一落ちた場合はリアルに人として扱われない可能性がある(落ちた人の話を聞いたことがない)のでプレッシャーも大きいですw
生命保険専門・変額課程
一般課程で得た基礎知識をもとに、保険販売に関連する専門知識・周辺知識を修得し、顧客ニーズへの基本的対応力を高めることを目的としています。専門課程試験合格者には『ライフ・コンサルタント(略称LC)』の称号が授与されます。
ということで、先ほどの生命保険一般課程の上位資格になります。通常、一般課程と専門・変額課程の双方を取得してからでないと、生命保険を顧客に勧誘・販売することはできません。
こちらの試験の難易度は一般課程よりはやや上がりますが、それでも僕の場合は一夜漬けで対応可能でした。銀行の寮の同期は焦って入念な準備をしていましたが、このくらいの試験、銀行に就職できる皆さんなら何とかなります。
損害保険募集人資格
忘れちゃいけない損害保険募集人資格。こちらの資格がなければ住宅ローンとセット販売する火災保険や、マイカーローンとセット販売する自動車保険の取り扱いができません。
損保一般試験とは、保険募集にあたり保険商品に関する重要事項等を正確に説明するための知識を、損害保険募集人のみなさまが習得されているか確認するための試験です。
こちらの試験に関しては、現行の制度では試験会場に赴いて、会場にあるPCで試験を受ける形になります。そしてPC上で教科書が確認できるのが大きな特徴です。この教科書は銀行員であれば、試験前に会社から渡される紙の教科書と同じものになります。
よって僕の場合は過去問を軽くやった上で、教科書の目次を丸暗記して、試験中に「この問題は教科書のここに乗っている!」と素早く反応できるように準備しました。まあ一夜漬けで一発合格ですw
3級ファイナンシャルプランナー(FP3級)
ここまでが‘‘取らないと仕事にならない‘‘資格たちでしたが、FPについては取得しなくても業務に特段の支障はないというのが本当のところです。正直持ってようが持ってまいが、仕事の能力に差はつかないとさえ個人的には思うFP資格なのですが、そうはいっても、「取得しない」というのは銀行の雰囲気が許しません。
わたしたちの夢や目標に対して、総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法が「ファイナンシャル・プランニング」です。
これらの計画を立てるためには、金融、税制、不動産、住宅ローン、生命保険、年金制度などの幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、わたしたちの夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートするパートナー、いわば、「家計のホームドクター®」のような存在がファイナンシャル・プランナー(FP)です。
ということで銀行員からするとFPは、お客様からお金にまつわる相談を受けた際に、お客様にあった最適なご提案をするために‘‘しっかりと勉強していますよ‘‘ということの証になります。
FP3級についてはそこそこ大変でしたが、普段の業務や証券外務員、生命保険関連資格の勉強をしていたこともあって、僕の場合はこちらも1週間ほどかけて参考書と過去問を繰り返し解くことで一発合格しました。
まとめ
いかがでしたか?
銀行員が‘‘人として扱われる‘‘ために、最低限必要な取得しておくべき資格についてまとめました。このへんの資格については限られた時間の中で要領よく勉強してクリアしてほしいところです。特に過去問を繰り返し解くというのは、どのような資格試験、ひいては受験勉強なんかでも基本中の基本ですよね。
ちなみに銀行の同期の中では、証券外務員やFP3級を入行前の学生時代に取り終えているヤツもいましたし、銀行によっては入行前の取得を義務付けているようなところもあります。まあ僕としては2度とない学生時代にこんなことするくらいなら、バイトしたり旅行したりしたほうが良いと思いましたけどw
あとこれは持論ですが、資格試験は満点ではなく「合格最低点で受かる」というのが、銀行員的な美学です。‘‘100点でも70点でも合格は合格‘‘です。このような必須資格については、一度取ってしまえば誰にも文句を言われることはありません。効率よく最低限の労力で合格することが美しいですね。
さて、これらの資格の取得を前提として、次回の記事では、銀行員が「役立つ」「有利になる」「昇進につながる」資格についてまとめていますので、こちらからどうぞ。
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