パピーウォーカーが散歩のときに気をつけていること!子犬に社会経験を!

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散歩中の子犬とパピーウォーカー

こんにちは!元バッパーです!

突然ですみませんが、そもそもなぜ犬に散歩をさせないといけないのでしょうか?散歩が犬に与える効果というものは、主に以下の3つだといわれているそうです。

  • 運動による体型維持
  • ストレス解消
  • 社会化

勘のするどい方はもうお気づきのとおり、特にパピーウォーカーは子犬を散歩に連れ出すことで、子犬の社会化を手伝わなければなりません。社会化とは具体的には、外で会うほかの犬や知らない人間、知らない場所に対して、うまく対応できるようになることを指します。

特に子犬の時期に社会化がうまくできていないと、ほかの犬や知らない人間を怖がって吠えまくってしまうようなことも・・・こうなってしまうと盲導犬の役割は果たせないですよね。そういった意味で子犬の散歩というのは、パピーウォーカーにとって重要な仕事のひとつであるといえます。

ということでこの記事では、実際にパピーウォーカーとして活動している僕たち家族が、子犬の散歩中に気をつけていることや、散歩に関する注意点をまとめていきます。

基本的には「将来盲導犬になる子犬の社会化」ということを強く意識した内容になりますが、ペットとしてワンちゃんを飼っている方にとっても、大切なワンちゃんを「いい子」に育てるという意味では、有益な内容になっていますよ!

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まずは首輪に慣れさせる!

まだワクチンの接種などが済んでいない子犬を、散歩に連れ出すことは基本的にありません。なぜなら散歩中にほかの犬との触れ合ったり、ほかの犬の排せつ物のにおいを嗅いだりすることで、病気に感染してしまう可能性があるからです。

よって通常は、ワクチン接種が終わるまで子犬は家の中にいることになります。そこでまずは首輪です!この時期から子犬が首輪をつけて生活することに慣れさせてあげるのです。

特に小さなうちは首輪を嫌がりますし、頻繁に後ろ足で首もとをかく姿が見られるものです。しかしここで焦ってはいけません。数分首輪をつけて、いやそうにしたら取ってあげる。これを繰り返すことで少しずつ首輪に慣れてきますよ!

うちの‘‘わかちゃん‘‘は2~3日で慣れちゃいましたので、なんとかなるはずです!!w

散歩の方法

散歩中のラブラドールの子犬

ちいさいころは比較的自由に!

ワクチンの接種が終わるといよいよ散歩デビューです!!まずは生後3~4か月くらいまでは、そこそこ自由に歩かせてあげましょう。コントロールしようと思ってもできませんからww

ただ、ずっと同じところのにおいを嗅いでいたり、落ちているゴミや枯れ葉、木の実などに興味を持っているときは気を付けましょう!ラブラドールは食欲旺盛な犬種で拾い食いもよくしますが、これは避けたいところです。

・・・まあしょうがない部分もありますけどもw

ちなみにうちの子は枯れ葉が好きなようで、特にちいさいころは気を抜いていると「パクッ」とやられることが多かったですw

この時期に一番重要なのは「人と一緒に歩くことが楽しい!」と子犬が思えるかどうかです。これが子犬の社会化の第一歩になります。名前を呼んであげたり、歩くスピードにも変化をつけるなどして、人の存在をしっかりと子犬に伝えてあげるようにしましょうね!

5か月ころからはしっかりコントロール!

人と歩く楽しさを覚えた子犬は、散歩に出かける‘‘空気‘‘を察すると、しっぽフリフリでテンションも上がるようになります。とてもかわいいんですが、生後5か月を過ぎたころからは、より子犬をコントロールすることを心がけてください。

特に人間の存在をしっかりと意識でき、歩調を合わせて歩いてくれるようになるのが理想的です。ただこれも難しいので、基本的には以下のことを心がけます。

  • 地面のにおいを必要以上に嗅いだり、
  • 拾い食いをしようとしたり、
  • 人間を引っ張るように歩いたりしたら、
リードをおさえてやらせない!!

ということです。けっこう力が必要なので大変ですが、ここからは社会化に向けて、より重要な時期に入っていきますのでがんばりましょう!

散歩は人が主体に!

とまあこんな感じでリードを使ってコントロールするのですが、なかなか難しい部分もあります。

コツとしては、子犬の視線やからだの向きに注意して、興味のあることに飛びついてしまいそうになるタイミングを予測しておきます。そうすることで、子犬が「してほしくない行動」をとりそうになったら、人間も速やかに反応できるようになります。

次に子犬が興味のあるものの方に人間を引っ張ったら、反対方向にリードを引いたり、別の方向に向かって歩くようにします。子犬が「ん?」という感じで人間の方に注意を向けるまで負けずにやりましょうw

もし人間の思惑通りに、子犬が寄ってきたり見つめてきたりしたら、ここでベタ褒めしてあげます!愛情たっぷりに声をかけて、よ~く撫でてあげてください!!子犬が喜んでしっぽをフリフリしてくれたら完璧!!

このようにして子犬は物事を覚えていくのです。

もしほかの犬や人間に出会ったら?

子犬と親犬とパピーウォーカー

特にラブラドールは人懐っこくて好奇心も旺盛なので、ほかの犬や知らない人に対してもきっと強い興味を示すことでしょう。

しかしこのときも、基本は子犬をコントロールするということです!人間を引っ張り、寄っていこうとした場合は、リードでコントロールです!犬嫌いの人やほかの犬が苦手な犬もいますから、最悪、なにかしらのトラブルになってしまうかもしれません!

子犬が大きくなればなるほど力が必要ですし、これもかなり大変なのですが・・・まずは子犬が勝手な行動をしないようにコントロールし、もし犬好きの人や犬と触れ合うことになっても、なるべく興奮させないようにして、こんな言葉を相手の犬の飼い主さんに言ってみてください。

「実はこの子、盲導犬候補の子なので、ほかの子と遊びすぎるのはだめなんです・・・」

これはけっこう魔法のフレーズです。ワンちゃんを飼っている方は、ある程度パピーウォーカーについての知識がある方もいますし、もし知らなくてもパピーウォーカーの制度を簡単に説明するとよいでしょう。

普通に遊ばせたい気持ちをこらえましょう。普通のペットではなく盲導犬候補犬なのですから・・・といいつつ、うちの‘‘わかちゃん‘‘はかなり遊んじゃうんですがね!!!w

まあパピーウォーカーのみなさん、そんなに深く考えすぎずに・・・w

もし子犬が怖がったときは?

うちの‘‘わかちゃん‘‘はまったく怖いもの知らずな性格なので経験はないのですが、他のパピーウォーカーさんの話では、散歩中、特に初めて見るものに対して不安を覚えて、逃げ出そうとするような子犬もいるそうです。

このようなときは優しく声をかけて安心させてあげるのが重要ですね!将来盲導犬になるには、このような不安ともうまく付き合っていけるような資質が必要ですので、まずは不安を取り除いてあげて、できれば慣れさせてあげるように、根気よくいきましょう!!

まとめ

いかがでしたか?

パピーウォーカーとして活動するうえで、散歩は子犬の社会化のために最も重要な要素といってもよいでしょう。

  • まずは首輪に慣れさせる!
  • 子犬に人と歩く楽しさを覚えてもらう!
  • リードをうまくつかって子犬をコントロールする!
  • うまくコントロールできたときは、子犬をしっかり褒めてあげる!
  • 子犬が初めて見るものを怖がったら、優しく声をかけて安心させてあげる!

このへんをしっかり意識できればバッチリですね!!

パピーウォーカーは注意しなければならないことも多く、費用もそれなりにかかるので大変な部分もありますが、それ以上にやりがいがあるボランティアですよ!そのへんはこちらにもまとめてみたので、興味のある方はどうぞお読みいただければと思います。

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