銀行員の僕がうつ病で休職する前に感じた「あっ、これうつ病だよな」といま思えばわかる10の症状

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コスモス

どうも、鬱リーマンです。

僕という人間の表面的な部分を簡単に申し上げますと、僕は‘‘2016年4月にうつ病と診断され現在休職中の銀行員‘‘でございます。うん、こう書くとわずか25文字、簡単にまとまりますこと・・・

いまは仕事からも離れてのんびりしつつ、人生をごにょごにょ模索中です。僕の場合は某広告会社の女性社員とは違い、違法な長時間労働をしていたわけではないのですが、やはり当時のことを思い出すととっても辛かったですね~

やはり僕がうつ病になった大きな原因は仕事にあるわけですが、今回は銀行員の僕がうつ病と診断され休職に至るまでに経験した、いま思えば「これ、うつ病の症状だったな」と感じるエピソードをまとめていきます。

この記事を読んで少しでも自分に思い当たる部分がある方は、どうか無理をせず家族に相談するなり、心療内科を受診してみてください。少しでも皆様の役に立つことを願って、この記事を書いていきます。

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うつ病になる前の僕の状況

まずはうつ病と診断される直前の僕の仕事やプライベートの状況を、箇条書きで簡単に整理していこうと思います。

  • 新卒で某銀行に入行、丸5年勤務していた
  • 8か月前に結婚した
  • 6か月前に転勤した
  • 転勤前の5年間はうつ病の兆候は全くなかった
  • 転勤後、経験の少ない業務を担当するようになった

まあこんな感じの普通のアラサー銀行員だったわけです。この感じからいくと、客観的に見ても仕事やプライベートにおける環境の変化が重なったような状況だったんですね~。

そんなこんなで転勤後、まずはからだに症状が出てきて、徐々にこころもやられていった感じなんですが、どんなことがあったのか時系列も意識しつつ「からだ」と「こころ」に分けて、その具体的な症状を書いていきます。

からだの症状5つ

枯れた樹

うつ病は精神面の病気と一面的に捉えられがちですが、‘‘病は気から‘‘という言葉が象徴するように、ストレスといった精神的な負荷によって、ホルモンや脳内物質の分泌等のバランスが崩れることで、体にも悪影響が出ることが医学的に明らかになっています。

当時、銀行員として勤務していた僕。転勤という環境の変化によるストレスのせいなのか、徐々に体調が悪くなっていきました。最初は「以前の職場よりも飲み会が多いからかな?」とか、「パソコンに向き合うことが増えたからかな?」みたいに思っていましたが・・・

いったいどのような症状が現れたのでしょうか?

 

なんとなく体がだるい

まずは転勤してから、体のだるさや疲れが取れなくなってきました。もちろん当初は環境の変化やなれない業務が続いたからだと自覚していましたし、とにかく新しい環境に早く慣れるように努力をしていました。

その甲斐もあって転勤して2か月後くらいには、一旦、この体の倦怠感も和らいでいったのを記憶しています。しかし期末に近づくにつれてノルマの‘‘詰め‘‘も厳しくなり、上司からもかなりキツく追い込みがかかりました。そのころから再び体の倦怠感が増していき、会社に行けなくなったときは布団から出るのもやっとの状態になってしまいました。

平日の夜、なかなか寝れない

僕の場合、睡眠の部分について症状が顕著に表れました。始めはなんとなく寝つけない日が続くようになりましたが、もともと寝つきはあまりよくないほうなので特に気にしていませんでした。

しかし徐々に夜中、ベッドに入ってから考え事(多くはマイナスなこと)をするようになり、ひどいときには「ああ、このまま寝てしまったら、朝がきてまた会社に行かなくてはならない。」という思いに駆られて、結局朝方に少しだけ寝て、そのまま絶望的な気分で会社に出かけることが多くなりました。

休みの日は、ずっと寝ている

平日の睡眠不足を取り戻すかの如く、休日はひたすら寝るようになっていきました。20時間以上ぶっ通しで寝た日もありましたね。さすがにこうなってしまうと生活リズムも狂ってしまい、結局、平日に出勤するのがとても辛くなっていきました。

このような「睡眠の問題→倦怠感の増長」という悪循環に陥っていたのだと思います。なんというかうつ病のすべての症状は‘‘リンク‘‘しているんですよね。

肩こりと頭痛がヒドくなる

もともと姿勢が悪く、肩こり気味ではあったのですが、転勤後は与信判断に関わるPCでの稟議書作成の業務が、質・量ともに大きなウエイトを占めるようになっていきました。ただこれまで転勤前に行っていたような、セールスの仕事量が減るわけではないので、結果的に業務量は膨大になっていきましたね。

おそらくそのようなことが原因で肩こりがひどくなり、これまであまり感じることがなかった頭痛も慢性的なものになっていきました。風呂に長めにつかるようにしたり、首や肩回りの簡単なストレッチもするようにしていましたが、根本の原因から離れることができなかったので改善はしませんでしたね。

胃が痛み始める

そして最終的には・・・飲酒量の増加も原因の一つではあったと思いますが、ある日とんでもない胃痛に襲われることになります。そのときのことは以下の記事に詳しくまとめています。

こころの症状5つ

観覧車とコスモス

うつ病は精神的な負荷が原因となり起こる病気です。もちろん患えばこころにも色々な症状が表れます。からだの不調に気づいてからは、こころの状況も輪をかけて悪化していったことを覚えています。

僕の場合、うつ病になった原因は仕事のストレスによるものでした。僕に現れたこころの症状も、基本的には仕事にまつわる不安であったり、仕事の効率の低下であったりというものでしたが、結局は仕事以外の生活においても問題が生じてきてしまいましたね。

さてどんな心の症状が現れたのでしょうか?

仕事が辛い

まあ僕に出たこころの症状を一言でまとめるとこうなりますw

基本的に毎日毎日、こんなことを思っていました。

  • なんでこんな思いをしなければならないんだ?
  • いくらやっても仕事が終わらない!
  • このお客さん、なんて無茶なことを言い出すんだ!
  • 支店長、こんな案件できるわけないだろ!

朝起きるたびに泣きそうになる

‘‘からだの症状‘‘でも書いた睡眠サイクルの問題もあるのですが、とにかく毎朝の絶望感はひどいものでした。毎朝「うわぁ、朝だ・・・」と嘆き悲しんでいたものです。いわゆる‘‘抑うつ気分‘‘というやつですね。

こんな朝を味わいたくないがために、平日の夜は「寝たくない、寝たら朝が来てしまう」と本気で思っていました。当時の僕の睡眠の問題は、‘‘こころ‘‘のバランスの不調が‘‘からだ‘‘にも影響してくるという負の連鎖、抜け出せないループだったというわけです。

仕事のミスが増える

平日の睡眠不足の影響も多分にあったのでしょうが、細かな仕事のミスも増えていきました。本当に些細なミスですが、結局誰にも頼らず自分で解決できるようなミスであり、その量も大変多かったので仕事の効率は著しく低下しました。

具体的には案件の稟議書を書くときに、ずっと別の会社名で稟議を書いていたりといったようなレベルのものです。ただ恐ろしいのはすぐにそのミスに気づけないということでしたね。

自分では「どうしてだ!?」と原因がわかりませんでしたが、集中力や思考力が低下もうつ病の症状のひとつであるということを休職して初めて知りました。

仕事以外のやる気がゼロになる

集中力や思考力に加えて、特にプライベートでの意欲も低下しました。仕事は調子が悪いものの「何とかしなきゃ!」と自分を追い込んでやっていましたが、それ以外の部分でのやる気を一切失ってしまったんですね。

例えば休日は一日中家で寝ていたり、趣味でやっていたサッカーも、チームの練習を無断でサボったりなど・・・正直、症状がひどかったときは、数秒前の妻との会話の内容なんかもほとんど覚えていないくらい無気力になっていました。

仕事への拒否反応が出た

結局、こういったうつ病の症状がひどく、うつ病の根本的な原因である仕事・会社に対して、最終的には拒否反応が出て休職に至りました。

休職することになった日に、妻に連れられて心療内科を受診しましたが、その時の朝は体が全く動きませんでした。会社へ行く準備をしようと思っても体が反応しないのです。これには自分でも大変驚きましたね。

ただこのようにうつ病の原因から「離れたい!」と、無意識的に反応したことは、いま思えばラッキーでしたね。こころやからだがうつ病の原因に対してしっかりと反応せず、ずるずると会社に行き続けていたらと思うと・・・どうなっていたかは正直わかりません。

まとめ

このような感じで‘‘からだ‘‘と‘‘こころ‘‘に出た症状を5つずつ書いてみましたが、いま思えば明らかにうつ病ですね。自覚症状がある方はもちろんですが、自覚症状がない方でも、ほかの人からみてこのような例に当てはまっているという場合は、うつ病の可能性が高いです。

うつ病になってしまうと何よりも判断力が乏しくなってしまい、自分の置かれた状況や自分自身のことを客観的に見つめることが困難になります。なんとなく調子が悪かったり、なんとなく会社や学校に行くのが辛いという方は周りの人に相談してみてください。私は妻がいたから休職という賢明な判断をすることができました。

辛いと少しでも感じたら、決して無理をせずに、自分に優しく、周りを頼ってみてください。この記事が少しでも悩んでいる方の役に立てば幸いです。

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