星野源という男。
俳優としても、文筆家としても、そしてミュージシャンとしても・・・これほどまでにあらゆるジャンルに才能を発揮したうえで、「逃げ恥」の大ヒットでもおわかりのとおり、誤解を恐れずにいうのであれば‘‘ミーハー‘‘な層にも、非常に好意的に受け入れられつつ、それと同時にいわゆるサブカルを好む層からも支持を集めている男がかつていたでしょうか?
前述のドラマ「逃げ恥」の大ヒットとともに自身が歌う主題歌「恋」は、そのチャーミングなダンスとともに今年を代表する一曲になったことは間違いありませんよね。
去年に引き続き、今年は「恋」で紅白歌合戦に出場することが決定している星野源さん。この記事では星野源さんの魅力のひとつである「音楽」に絞った形で、彼に迫っていこうと思います。
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目次
星野源、ドラマ「アキハバラ@DEEP」での衝撃のギター
いきなり超個人的な話になってしまいますが、僕が星野源という男を知ったのは、この「アキハバラ@DEEP」という深夜ドラマです。キャストの顔ぶれをみると非常に豪華です。
- 風間俊介
- 生田斗真
- バナナマン日村
- 北村一輝
などなどが出演されていましたね。
このドラマは「池袋ウエストゲートパーク」などでも知られる、直木賞作家・石田衣良さんの長編小説が原作で、放送されたのはちょうど僕が浪人生だった2006年のことでした。
当時、萌えブーム絶頂期だったオタク、このころ取り上げられ始めたニートといった、いわゆる社会不適合者の若者6人が、
- 謎に人工知能を駆使したり、
- 検索エンジンの開発に成功したり、
- そのせいで悪の組織から狙われたりと、
それはもうハチャメチャなドラマだったのですが・・・
星野源の役どころは音楽オタク。タイコという役名でしたが、緊張した時や、ピカピカと点滅する光を見ると、頭から湯気が出てショートするというか、フリーズするというか、そんなアホみたいな役だったんですが、その時の顔芸はよく覚えていますw
あ、これですww
こんなやつが10年後、世の女子にキャーキャー言われるようになるとは想像もつきませんでしたw
たしかこのドラマの音楽は星野源さんが担当しています。で、もちろんドラマの中でも星野源さんがギターを弾くシーンがあるんですね。
最初は「普通の売れない俳優か若手の芸人なのかな?」ぐらいに思っていた彼が、それはもう上手くギターを弾くわけですよ!はっきりとは覚えていないんですけど、星野源演じるタイコが感情が抑えきれなくてとりあえずギターをかき鳴らすみたいなシーンがあって、それをみた僕は衝撃を受けましたね。
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インストバンド、SAKEROCK
星野源が「なんであんな全国に600万人いる理系のクローンみたいなのがモテるんだ」とか言われてるけど元SAKEROCKの一番ちっこい人だってモデルと結婚してるしモテる人はモテるとしか言いようがない。 pic.twitter.com/Qkw26q7vmr
— tadataru (@tadataru) 2016年12月14日
それもそのはず、この「アキハバラ@DEEP」出演以前から、星野源さんはSAKEROCKというインストバンド(歌のない曲を演奏するバンド)で音楽活動をしていたのです。しかもリーダーとして。
ちなみにSAKEROCKにはハマケンこと浜野謙太さんもメンバーに名を連ねており、トロンボーンやスキャット(スキャットマン・ジョンのイーパッパパロッポ的なやつw)を担当していました。
浜野 謙太(はまの けんた、1981年8月5日 – )は、日本のミュージシャン、作曲家、俳優。愛称はハマケン。インストゥルメンタルバンド・SAKEROCKのメンバーとして、トロンボーン、スキャットを担当していた。また、自身がリーダーを務めるバンド、在日ファンクではボーカル兼リーダー、Newdayではトロンボーンをそれぞれ担当している。
星野源さんに興味を持った僕も、当然SAKEROCKに行きつきました。が、当時あんまりインストの良さがわからず、一聴したのみでハマることはありませんでした。
「アキハバラ@DEEP」が放送されていた2006年の僕といえば、ミッシェルガンエレファントの解散とROSSOの活動休止後、ちょうどこの時期に結成されたチバユウスケさんのThe Birthdayに夢中でしたもので・・・。他のバンドをあげるとしても、ストレイテナーやこの時期くらいに出てきたRADWIMPSなんかの記憶が強いです。
それでも大学入学後、一人暮らしをするようになってから、再びSAKEROCKのことを思い出したような記憶があります。2007年、発売から1年遅れでアルバム「song of instrumental」を聴いたんです。
なぜこのアルバムを手に取ったかというと、「歌」が入っていたから。カバー曲もあったりハナレグミが歌ってたりと取っつきやすかったのもありますね。いずれにしても1曲目で僕はSAKEROCKとハナレグミに泣かされてしまいましたねw
それが「インストバンドの唄」という曲。実家を離れ、新生活を始めた僕にはどこか不安な気持ちがあったのでしょう。とにかくセンチメンタルで、それでも包み込むように優しくて、ハナレグミの唄声の間にふっと入ってくるハマケンのトロンボーンが心地良くって、そして星野源のギターにも・・・ギターなのに歌心のようなものを感じたのです。
まさに「song of instrumental」
いま、星野源はギターを弾き、歌っている。しかしSAKEROCKの星野源も歌っていたのかもしれない。印象的なコラムがあるので引用しておきます。
SAKEROCKの曲は、あのホーンの、ギターの、マリンバの代わりに歌をのっけても成立するような作りになっていることが、多くないだろうか。
(~中略~)
特に星野 源の曲に関しては、「歌うメロディ」と「弾く(吹く)メロディ」の境目がない。というか、基本的に歌うメロディを作っているのではないかと感じる。楽器で歌っている、というか。そういえば2006 年のアルバム『songs of instrumental』(今気づいたけどこれなんてタイトルからしてそのままだ)のメンバーによる全曲解説の中で、伊藤大地は「星野の曲にはいつも詩がついているのですよ。だから一粒で二度おいしい」という発言をしている。
2015年、SAKEROCKの解散によせて音楽ライターの兵庫慎司さんが書いたコラムです。これを読んで、僕はSAKEROCKをちゃんと聴いた大学1年生の時のことを鮮明に思い出し、同じことを思っている人がいるもんだなと、ちょっと感動したわけです。
SAKEROCK最後のアルバムのタイトルにもなったこちらの曲「SAYONARA」。星野源さんのバンドでの最後の曲です。知らない方はぜひ聴いてみてください。特に星野源さんの「ラーララーララー」のとこ、泣けます。
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シンガーソングライター星野源の魅力
さてさて、SAKEROCK解散後、というか最近の星野源さんの活躍は説明するまでもなく、ともすれば皆さんの方がご存知かもしれません。
星野源の音楽の魅力なんてもうみんな知ってるだろ!もうまどろっこしく書くのはやめにして、ずばっと書くから黙ってうなづいてくれよな!
歌詞
星野源は歌詞が良い、間違いない。知ってるだろ?
だから僕はここで、あえて星野源がバナナマン日村の38歳の誕生日にあてて作った曲「日村さん38歳の唄」からこんなに素晴らしい星野源の歌詞の世界を紹介します。
ハッピーバースデイ 日村さん
ハッピーバースデイ 日村さん
その顔で生きてきた38年間
そのツラで生きる38年の地獄
僕なら耐えられない 誰も耐えられない
日村の顔で生きること
だからすごい 日村さん
ハッピーバースデイ 日村さん
38歳 おめでとう
優しさ
星野源の曲は優しい、間違いない。知ってるだろ?
だから僕はここで、あえて星野源がバナナマン日村の38歳の誕生日にあてて作った曲「日村さん38歳の唄」を聴いてほしいと思う。
先ほど紹介した素晴らしい歌詞が、とても優しいメロディに乗るんです。
懐かしさ
星野源は曲はどこか懐かしい、間違いない。知ってるだろ?
あらゆるジャンルの音楽を吸収したけど、根っこは結局日本人だった星野源。彼はそんな自分に正直に曲を書いているだけ。ときおり「イエローミュージック」と自身の音楽を表現していることからも明らかだろう。
だから僕はここで、あえて星野源がバナナマン日村の38歳の誕生日にあてて作った曲「日村さん38歳の唄」を聴いてほしいと思う。
いや「39歳の唄」でも「40歳の唄」でもいいから聴いてほしい。どこか懐かしいものを感じるのは僕だけではないはずだ。
ここに置いておきます。
まとめ
いかがでしたか?
後半、だいぶ日村に寄せてしまってすみません。だって星野源さんの魅力はみんな知っているでしょう?
最後までお読みいただきありがとうございました!
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